オフシーズン注目ポイント、CIN、CLE

シンシナティ・ベンガルズ

 ベンガルズドラフト1巡でCBリオン・ホールの指名という“ホームラン”を打つことができたが、ディフェンス陣の強化にはまだ多くの改善点が残っている。もし、ドラフト4巡のFSマーヴィン・ホワイトが予想以上の成長を見せてくれれば、チームの大きな助けとなる。しかし、ベンガルズは、まだ守備ラインLBに補強が必要であり、このフロント7がチームの弱点となるだろう。

 QBカーソン・パーマーはキャリア序盤から長期間にわたって見事な成功を収めており、現在のチームは明らかに新しいQBを必要としていない。ベンガルズは、良いQBを獲得するチャンスがあったらどんな時でも実行するという哲学を持っている。しかし、誰に聞いてもドラフト5巡でQBジェフ・ロウよりも良い選手を指名できたようだ。ロウはネバダ大で好成績を残したが、それは彼の能力よりもオフェンスシステムのおかげだったと見られている。

クリーブランド・ブラウンズ

 ブラウンズには、新人QBブレイディ・クィンの助けとなる信頼できるベテランQBがいない。どんなにクィンが他の新人QBよりも今季の開幕先発デビューへ良い準備をできたとしても、エースQBへの昇格はシーズン途中に行った方が本人の為になる。だが、ブラウンズは、クィンを開幕から先発QBとして起用することを推し進めるつもりだ。

 ブラウンズは、ボルチモア・レイヴンズRBウィリス・マクゲイヒー獲得の資金的余裕を生み出すため解雇したRBジャマール・ルイスをFAで獲得し、ラン攻撃で大きな信頼を置いている。散々な状況となっている地上戦の立て直しのため、ルイスはラン攻撃の大半を担うことを期待されている。