外国人選手では今季初! 木下が週間MVPに選出

 アメリカンフットボールの米国プロリーグNFL(National Football League:ナショナル・フットボール・リーグ)の下部組織で、『NFLの登竜門』とも呼ばれるNFLヨーロッパ2007シーズン第9週のオフェンス、ディフェンス、スペシャルチーム、インターナショナルの4部門の週間MVPが発表され、スペシャルチーム部門でアムステルダム・アドミラルズWR/PR-KR木下典明立命館大卒)が選出された。今季、外国人選手のみが対象となるインターナショナル部門以外で外国人選手が週間MVPに選出されるのは木下が初。NFLヨーロッパ3年目となる木下の選出は、2006シーズン第1週、第5週に続き自身通算3度目。

 木下は、現地時間6月9日(土)に開催された第9週ケルン・センチュリオンズ戦で、今季リーグ最長となる86ヤードのパントリターンTDを決めるなど、スペシャルチームリターナーとして、パントリターン2回114ヤード、1TDキックオフリターン2回60ヤードを記録。13対31とチームはこの試合で今季負け越しを決める6敗目を喫したものの、この日チーム唯一のTDを記録した木下のプレーが高く評価された。なお木下はこの試合、WRとしてもレシーブ2回39ヤードを記録している。

 第9週終了時点、木下はパントリターン1回平均獲得19.2ヤードと、NFLチームからの派遣選手ら多くの米国人選手を差し置き、リーグ1位の成績をマーク。昨年に続き2年連続でのNFLヨーロッパ、ポジション別年間MVP『オールNFLヨーロッパ』選出も期待される。なお、現在NFLヨーロッパの公式サイトでは、この『オールNFLヨーロッパ』のファン投票が行われており、木下をはじめ日本人選手も各ポジションでノミネートされている。

 なお第9週、そのほかの部門の週間MVPは、オフェンス部門でケルン・センチュリオンズQBエリック・マイヤー東ワシントン大卒)、ディフェンス部門でライン・ファイヤーLBジャマー・エンツォーシンシナティ大卒)、インターナショナル部門でアムステルダム・アドミラルズDTパトリス・マジョンドムワンバ(ベルギー)が選出された。