闘犬疑惑のヴィック家への捜索令状は施行されず

 闘犬に関与したと疑惑を持たれているアトランタ・ファルコンズのQBマイケル・ヴィックだが、彼の所有するバージニア州の家に対して地元の警察は捜索令状を施行しないと発表した。事の発端となったのは4月25日に警察が薬物捜査を行っている際に、66匹の犬を飼っている田園地帯にある家を発見。その内の55匹がピットブル(闘犬ように作られた犬)で闘犬用の機材が見つかった。さらにこの邸宅の所有者がヴィックであることが判明し、話題となっていた。ビックはこの件について、家は今住んでいる従兄弟に貸していたもので、犯罪に関連するような巨大な犬小屋があったことは知らなかったと発言していた。アメリカで闘犬は、ワイオミング州アイダホ州以外で実施した場合は重罪に罰せられる。

 しかし、5月27日に2000年にヴィックの犬と闘犬を行ったという匿名の人物が、スポーツ専門局ESPNのインタビューで、「ヴィック闘犬に大金を賭けていた。俺も3万ドルから4万ドルを賭けていたが、彼はそれよりも高額だった。彼は、会場で最も大きな金額を賭けていた中の1人だった」とコメント。さらに何でヴィックが賭けをしたことを知っているのかという問いに対し、「彼が賭けをしている現場を見たからだ」と語っていた。そして、ESPNは、捜査官がこの人物の発言を「とても信頼できるもの」としていることを報じていた。ちなみに捜索令状は出ていないが、現時点でヴィックの潔白が完全に立証された訳ではない。