現地で奮闘する日本人選手の生の声が到着!

 第7週まで終了したNFLヨーロッパ2007シーズン。残り試合も、各チーム3試合となり、ワールドボウル出場に向けて熱を帯びてきた。今季のNFLヨーロッパに参戦している日本人プレーヤーは、計5人。そのうち、木下典明アムステルダム・アドミラルズ)、石田力哉フランクフルト・ギャラクシー)、堀龍太ハンブルグ・シーデビルズ)の3選手が第6週目までを振り返った。

 今年は第5週目に通算レシーブ獲得ヤード数の日本人記録を更新した木下は、「2007年シーズンの前半戦を振り返って、自分としてはかなり最悪です。まったく前半戦に対して振り返りたくないですが、前半戦はチームの中でもだいぶ溶け込めて、プレーでもかなりチャンスをもらえたのですが、自分のミスでそのチャンスを潰してしまいました。キャッチ数は去年に比べてだいぶ多いのですが、その分ミスもいっぱい出ています。後半戦はミスもしないで、もっと自分をしっかりアメリカ人にアピールして行きたいです!! 日本人の誰よりも活躍します!!!」と、力強いコメント。

 NFLヨーロッパ参戦5年目の石田は、「NFLヨーロッパ2007シーズンも折り返し、レギュラーシーズンもわずか4試合となりました。我がフランクフルト・ギャラクシーは4勝2敗と僅差ながら首位です。個人的な感想としましては、キャンプの終盤に負傷によりチーム合流が遅れたためにLBとしてのチャンスはもらえてないものの、WEFENCE(キッキングチームの事をこう呼んでます)で与えられた少ないチャンスで自分をアピールしています。必死で練習に取り組んでいる今、2003年のルーキーイヤーのときよりもルーキーのような新鮮な気持ちです。残り少ないですが、自分のすべきこと!与えられたチャンスを確実にモノにし、悔いの無いシーズンを終えたいです!」と、後半戦に向けた巻き返しを誓っている。

 ディフェンスで存在感をアピールしている堀からは、シーズンにかける必死さが伝わってきた。「あっという間にweek7。ここまで、12タックル。今シーズン、自分のゴールはプラクティススクワッドに残ること。それを達成するため、『スターターをとって30タックルする』、という目標を持って臨んだ。キャンプで必死にアピールしたものの、スターターはとれず、交代出場で出た時に必死でプレーしています。残り4試合で18タックル。ケガなくこれているので、試合はもちろん、練習、ミーティング、全ての場面で必死にやっていきます」。

 なお、第2週を前に移籍した小川道洋ライン・ファイヤー)は、新天地での6試合のうち4試合に出場。目立った成績を残せてはいないが、NFLヨーロッパ参戦4年目の経験を武器に、シーズン残4試合では暴れまわってほしいところだ。一方の大滝裕史(ギャラクシー)も、第7週までわずか2試合の出場でスタッツなしと、NFLヨーロッパ参戦1年目は苦戦している。23歳の若さに、身長191センチと恵まれた体格を生かして、何とか自身初のパスキャッチを目指す。