NFL、レギュラーシーズン17試合制の検討へ

 NFLが、レギュラーシーズンを1試合増やした17試合制の実施を検討していることが分かった。時期としては現在のプレシーズン期間中で、その1試合を使い全チームが海外で公式戦を行うことを考えている模様だ。NFL国際部門の上席副社長マーク・ウォーラーは、「まだ、準備段階で、私たちはこの件についての情報を集めているところだ。現在、私たちは年に1試合か、2試合をアメリカ国外で開催しているが、ホームゲーム扱いとなるチームのファンから1試合の観戦機会を奪っていることを理解している」とコメント。ウォーラーが語っているように、NFLは2年前にリーグ初の海外公式戦となるアリゾナ・カーディナルズサンフランシスコ・49ers戦をメキシコシティで行い、今年10月にロンドン北米大陸以外では初の公式戦となるマイアミ・ドルフィンズニューヨーク・ジャイアンツ戦を実施する。しかし、ホームゲーム扱いとなるカーディナルズドルフィンズが、本拠地での試合を1つなくすことが課題となっている。

 もし、レギュラーシーズン17試合制が実現されるとしても、それは最速で2009年か2010年以降のこととなる。また、現状では運搬面やスケジュール面でいくつかの大きな課題が残っている。海外での試合候補地としてはロンドンに加え、昨年のサッカーワールドカップ開催により巨大スタジアムを擁しているドイツや、メキシコ、カナダなどがあげられる。ウォーラーは、アジア地域やオーストラリアでの開催について交通面から疑問を感じているようだが、全ての可能性を否定していない。