ブラウンズ、チーフスにQBグリーンの獲得を打診か

 クリーブランド・ブラウンズが、カンザスシティ・チーフスのQBトレント・グリーンのトレードによる獲得を目指している模様だ。ブラウンズフィル・サヴェイジGMは、チーフスの球団社長カール・ピーターソンとグリーンの獲得について交渉を行ったことを認めた上で、「チーフスを含め複数のGMたちと、選手、ドラフト指名権を含めた話をした。現時点でいえることは、新しい選手の獲得について何も具体的な交渉までは達していないということだよ」とメールで答えるにとどまっている。サヴェイジは当初、今オフにベテランQBを獲得せずチャーリー・フライデレック・アンダーソントレーニングキャンプで先発QB争いをさせると述べていた。また、グリーンを獲得する以外にもブラウンズは今年のドラフト全体3位指名権を持っており、ここでルイジアナ州立大のジャマーカス・ラッセルノートルダム大ブレイディ・クィンらを新エースQBとして指名する選択肢も残っている。

 一方チーフスのピーターソンも、地元紙「カンザスシティ・スター」にサヴェイジからグリーン獲得に関する話があったと語っている。チーフスは、グリーンとの契約見直し交渉が決裂した場合、2009年まで契約の残っている彼の放出に動くと見られている。36歳のグリーンは昨季開幕戦で脳震盪を負って途中退場。その後、8試合連続で欠場し、シーズン中盤の11月19日からようやく復帰した。しかし、復帰後も本来のプレーを見せることは出来ずQBレーティングは74.1と、過去5年間では自己ワーストの成績に終わるなど精彩を欠いていた。チーフスのQB事情だが、昨季グリーンの欠場中に活躍したQBデイモン・ファードと今オフに3年契約を結んでいる。また、将来のエースQB候補として2006年ドラフト3巡指名のブローディ・クロイルがいる。