コルツKヴィナティエリ、クラッチキックの再現なるか

 スーパーボウルが接戦となった時、大きな注目を集めるのがインディアナポリス・コルツKアダム・ヴィナティエリだ。ヴィナティエリは、昨季まで所属したニューイングランド・ペイトリオッツ時代に2度もスーパーボウルの土壇場で決勝FGとなるクラッチキックを成功させており、リーグ史に残る勝負強さを誇るキッカーと呼ばれている。2001年のセントルイス・ラムズ戦では試合終了と同時に48ヤードFGを決め、チームは20対17で勝利。2003年のカロライナ・パンサーズ戦では残り4秒に41ヤードFGを成功させ、チームは32対29で競り勝っている。

 コルツのトニー・ダンジーヘッドコーチは、「彼は完璧なオンサイドキックロングFGにキックオフでエンドゾーンまで蹴れる脚力を持っている。彼のようなキッカーを得ることができたら『やったぜ』と言うだけだよ」と絶大な信頼を置いている。ペイトリオッツ時代と合わせここ4シーズンで3度目のスーパーボウル出場となるヴィナティエリは、「ニューイングランドでの10年間は楽しかった。チームは俺に良くしてくれたよ。しかし、過去を振り返ることはしない。また、スーパーボウルに来られて興奮しているよ。このために俺はコルツに移籍してきた。コルツは素晴らしいチームであり、この組織の一員になりたいと思っていた。ほろ苦い感情などなく、気分は最高だよ」と、自身4つ目のスーパーボウルリング獲得へ準備万端といった様子だ。