ペイトリオッツ、イーグルスが勝利

 ワイルドカードプレーオフの残り2試合が行われ、ニューイングランド・ペイトリオッツが37対16でニューヨーク・ジェッツを、フィラデルフィア・イーグルスが23対20でニューヨーク・ジャイアンツをそれぞれ下した。ペイトリオッツは、攻守にそつのない試合運びで徐々にジェッツを突き放し快勝。ペイトリオッツビル・ベリチックヘッドコーチ(HC)と、彼の下でアシスタントを長年務めたジェッツのエリック・マンジーニHCによる師弟対決は、師匠の勝利に終わった。イーグルスは、10点のリードで第4Qに突入したがジャイアンツの反撃にあい残り5分4秒に追いつかれる。しかし、Kデイヴィッド・エイカーズが試合終了と同時に38ヤード勝ち越しFGを決め熱戦を制した。

 ペイトリオッツは、前半を17対10で折り返すと、第3Qで23対13とリードを広げる。ジェッツは第4Q早々にFGを決めるが、ペイトリオッツは残り5分16秒、残り4分54秒と連続TDをあげジェッツの息の根を止めた。今日の勝利でペイトリオッツは、プレーオフでのホームゲームを通算9勝1敗とし、1978年12月31日に14対31でヒューストン・オイラーズ(現テネシー・タイタンズ)に敗れて以降は負けていない。ペイトリオッツのQBトム・ブレイディは、パス34回中22回成功、212ヤード、2TD。そしてWRジャバー・ギャフニーは、レギュラーシーズン合計でレシーブ11回142ヤード、1TDだったのが、この試合だけでレシーブ8回104ヤードをあげた。ジェッツのQBチャド・ペニントンは、パス40回中23回成功、300ヤード、1TD、1インターセプト、1ファンブルロスだった。

 イーグルスは第1Qに先制を許すが、第2Qに17点をあげて逆転。第3QにFGをあげ10点リードで第4Qを迎える。第4Qに入るとジャイアンツに残り14分50秒にFG、残り5分4秒にTDを与えて同点とされるが、ここから着実に時間を消費しながらFG圏内まで攻め込み最後はKエイカーズの勝ち越しFGで死闘に終止符を打った。イーグルスRBブライアン・ウェストブルックはラン20回に、今季ベストの141ヤード、1TDをあげ勝利の立役者となった。今季限りでの引退を表明していたジャイアンツのRBティキ・バーバーは、ラン26回137ヤードで現役最後の試合を終えた。

 これでワイルドカードプレーオフの全4試合が終了したが、ホームチームの全勝と波乱は起こらなかった。ディビジョナルプレーオフは1月13日、14日の2日間にかけて行われる。13日はボルチモア・レイヴンズインディアナポリス・コルツニューオリンズ・セインツフィラデルフィア・イーグルス戦、14日はシカゴ・ベアーズシアトル・シーホークスサンディエゴ・チャージャーズニューイングランド・ペイトリオッツ戦が行われる。