コルツ、シーホークスがプレーオフ初戦を突破

 現地時間1月6日いよいよプレーオフが開幕した。ワイルドカードプレーオフの2試合が行われインディアナポリス・コルツが23対8でカンザスシティ・チーフスを、シアトル・シーホークスが21対20でダラス・カウボーイズを下し、それぞれディビジョナルプレーオフへ駒を進めた。コルツはQBペイトン・マニングが3インターセプトを喫するなどミスもあったが、守備陣が計126ヤードに抑え込んで快勝した。シーホークスは最後の最後まで勝負の行方が分からない大接戦となったが、相手のファンブルに助けられて辛勝した。

 コルツ対チーフス戦は、コルツが第3Q途中までに16対0と先行する。チーフスは直後にTDパスとツーポイントコンバージョン成功で8点を返す。しかし、コルツは第4Q残り10分16秒にTDパスをあげて突き放すと、第4Qだけで3つのターンオーバーを奪いそのまま楽々と逃げ切った。コルツはQBペイトン・マニングがパス38回中30回成功、286ヤード、1TDをあげるも3インターセプトと攻撃陣が要所でミスを重ねるなど本調子ではなかった。しかし、リーグ最下位の1試合173ヤードを献上していたラン守備が、リーグ2位のラン1,789ヤードをあげたチーフスのRBラリー・ジョンソンをラン13回32ヤードに抑える活躍を見せた。コルツの新人RBジョセフ・アッダイは、ラン25回122ヤード、1TDTEダラス・クラークがレシーブ9回103ヤードと活躍した。ディフェンス陣は、ジョンソンのランに加えQBトレント・グリーンもパス24回中14回成功、107ヤード、1TD、2インターセプトと全く仕事をさせなかった。

 シーホークスカウボーイズ戦は、カウボーイズの10対6で前半を終える。第3Q共にTDをあげた後、カウボーイズは第4Q早々にFGを決めリードを7点に広げる。しかし、シーホークスセイフティに加え、残り4分24秒にTDをあげ21対20と逆転する。カウボーイズも残り1分19秒に19ヤードFGを試みたが、ホルダーを務めたQBトニー・ロモスナップされたボールをファンブルFGを蹴ることができず。まさかのミスに助けられたシーホークスが、2年連続スーパーボウル進出への望みをつなげた。今シーズン中盤ロモが先発QBに昇格してから勢いに乗りプレーオフの切符を掴んだカウボーイズだが、皮肉にもプロボウルに選出されるなど一躍シンデレラボーイとなったロモの凡ミスによって1996年以来となるプレーオフ勝利を逃してしまった。シーホークスのQBマット・ハセルベックはパス36回中18回成功、240ヤード、2TD、2インターセプトRBショーン・アレグザンダーはラン24回69ヤード。カウボーイズのQBロモは、パス29回中17回成功、189ヤード、1TDWRテレール・オーウェンズはレシーブ2回26ヤードと精彩を欠いた。

 明日はワイルドカードプレーオフの残り2試合、ニューイングランド・ペイトリオッツニューヨーク・ジェッツフィラデルフィア・イーグルスニューヨーク・ジャイアンツ戦が行われる。ペイトリオッツ対ジェッツ戦は、ペイトリオッツビル・ベリチックヘッドコーチ(HC)と、彼の下で長年に渡りアシスタントを務めていたジェッツのエリック・マンジーニHCによる師弟対決に注目が集まる。イーグルスジャイアンツは、NFC東地区同士の対戦となる。現在5連勝中と勢いに乗っているイーグルスか、それとも今季限りでの引退を表明しているRBティキ・バーバー率いるジャイアンツが勝つか楽しみだ。