カウボーイズ、コルツの開幕連勝を9で止める

 第11週の15試合が全米各地で行われた。ダラス・カウボーイズが、開幕9連勝とリーグ唯一の無敗チームだったインディアナポリス・コルツに21対14で勝利する波乱を起こした。カウボーイズは先週の時点で3インターセプトのコルツQBペイトン・マニングから2インターセプト、1ファンブルロスを奪うなど守備陣が奮起。第4QにRBマリオン・バーバーの2TDランで逆転し、コルツに今季初黒星をつけた。1敗のシカゴ・ベアーズは、ニューヨーク・ジェッツと対戦。リーグ屈指の守備陣がジェッツ攻撃陣を封じ込め、16対0で開幕戦のグリーンベイ・パッカーズ戦(26対0)に続く今季2度目の完封勝ちを収めた。

 2敗同士の直接対決となったAFC西地区の首位決戦、デンバー・ブロンコスサンディエゴ・チャージャーズの試合は、RBラデイニアン・トムリンソンがラン105ヤード、3TD、レシーブ74ヤード、1TDとラン、パスの両方で活躍したチャージャーズが17点差をひっくり返し35対17で勝利した。21 点差を覆した先週のシンシナティ・ベンガルズ戦(49対41)に続く逆転勝ちのチャージャーズは、AFC第1シード争いで首位コルツに1ゲーム差としている。そしてトムリンソンは、リーグ史上最速となる89試合で通算100TDに達した。

 NFCでは首位ベアーズを追っていた3敗のシアトル・シーホークスニューオリンズ・セインツともに敗れた。同地区のサンフランシスコ・49ersと対戦したシーホークスは、49ersRBフランク・ゴアにラン24回212ヤードと走られまくり、14対20で競り負けた。逆に足の亀裂骨折から9月24 日以来の復帰となったエースRBショーン・アレグザンダーは、ラン17回37ヤードと精彩を欠いた。シンシナティ・ベンガルズと対戦したセインツは、ベンガルズWRチャド・ジョンソンにレシーブ190ヤード、3TDを全く止めることができず16対31で敗れた。セインツのQBドリュー・ブリーズは、リーグ歴代6位となるパス510ヤード、2TDを投げたが、エンドゾーン内での2つを含む3インターセプトと致命的なミスを犯してしまった。

 また、フィラデルフィア・イーグルスのQBドノヴァン・マクナブは、テネシー・タイタンズ戦で右膝の靭帯を損傷して第2Qに途中退場。診察の結果、残りシーズンの欠場が確定的となった。攻撃の大黒柱を失ったイーグルスは、試合にも13対24で敗れている。マクナブのような重傷ではないが、グリーンベイ・パッカーズのQBブレット・ファーヴニューイングランド・ペイトリオッツ戦で右肘を痛め前半終了間際に負傷退場している。試合はQBトム・ブレイディが 4TDパスを投げたペイトリオッツが35対0で快勝し、連敗を2で止めている。ファーヴが次戦に出場できるかは、明らかになっていない。明日のマンデーナイトでは、5勝5敗のジャクソンビル・ジャガーズが本拠地で6勝3敗のニューヨーク・ジャイアンツを迎え撃つ。どちらのチームもプレーオフ進出へ向け、確実に勝っておきたい一戦だ。