コルツ、圧勝! ヴァイキングス、雪辱!

 現地時間1月9日(日)、昨日に引き続き、ワイルドカードプレーオフ残り2試合、デンバー・ブロンコスインディアナポリス・コルツミネソタ・ヴァイキングスグリーンベイ・パッカーズが開催され、コルツ、ヴァイキングスがそれぞれ勝利をあげ、来週のディビジョナルプレーオフへ駒を進めた。

今シーズン49TDをマークし、20年ぶりにダン・マリーノの持つ1シーズン通算TDパス数のNFL記録を打ち破ったペイトン・マニング率いるコルツは、地元RCAドームでブロンコスと対戦。試合は、昨シーズンのプレーオフでも41対10とマニングの5TDパスで圧勝したコルツが、オフェンス陣の大爆発で49対24とまたもブロンコスを一蹴した。マニングはこの試合、33回中27回のパス成功で、プレーオフではNFL歴代2位となる457ヤード、そして4TDパス、1TDランをマーク。1インターセプトを喫したものの、QBレーティングでも145.7(満点=158.3)を叩き出し、AP通信が選ぶNFL年間最優秀攻撃選手の貫禄を示した。これで、コルツは次週、昨シーズンのAFCカンファレンスチャンピオンシップ、さらに今シーズンの開幕戦でも苦杯を舐めた昨季のスーパーボウル王者ニューイングランド・ペイトリオッツに挑む。

同じNFC北地区に所属するライバルチーム同士の顔合わせとなったヴァイキングスパッカーズの一戦は、ヴァイキングスがレギュラーシーズン2戦2敗の雪辱を見事果たし、敵地ランボー・フィールドで31対17とNFC北地区の王者パッカーズを退けた。この試合、ヴァイキングスのQBダンテ・カルペッパーが29回中19回のパス成功で284ヤード、4TD、0インターセプトだったのに対し、パッカーズのQBブレット・ファーヴは33回中22回のパス成功で216ヤード、1TD、4インターセプトと、両エースQBの出来が勝敗の明暗を大きく左右した結果となった。この勝利によって、ヴァイキングスは昨日のセントルイス・ラムズに続き、レギュラーシーズン8勝8敗からプレーオフで勝利を達成した近代NFL史上2チーム目となった。波乱を呼んだ今シーズンのワイルドカードプレーオフでは、4試合のうち3つの試合で地区優勝チームが敗れるアップセットが続いた。

NFL 2004シーズンもこの日でワイルドカードプレーオフを終了。これでスーパーボウル出場の可能性が残されたチームもついに8チームに絞られた。最高の舞台まで、各チームとも道のりは残りあと2勝。プレーオフ第2ラウンド、ディビジョナルプレーオフは現地時間1月15日(土)、16日(日)の2日間にわたって、ニューヨーク・ジェッツピッツバーグ・スティーラーズセントルイス・ラムズアトランタ・ファルコンズ、そしてミネソタ・ヴァイキングスフィラデルフィア・イーグルスインディアナポリス・コルツニューイングランド・ペイトリオッツの全4試合が開催され、いよいよベスト4が決定する。