大波乱のワイルドカード! ラムズ、ジェッツ、大金星

 現地時間1月8日(土)NFL 2004シーズン・プレーオフがついに開幕!その先陣を切って開催されたセントルイス・ラムズシアトル・シーホークスニューヨーク・ジェッツサンディエゴ・チャージャーズワイルドカードプレーオフでは、ラムズ、ジェッツと、共にワイルドカードプレーオフ出場を決めたチームがそれぞれ地区優勝チームを破るというビッグ・アップセットを巻き起こした。

奇しくもNFC西地区に所属するライバル同士の顔合わせとなったラムズシーホークスの対戦は、両チームの激しい意地と意地のぶつかり合いの末、最後はラムズが27対20で逃げ切った。ラムズから1シーズン3敗目を喫したシーホークスはこの敗戦によって、最後にプレーオフで勝利をあげた1984年シーズン以来、プレーオフ6連敗となった。現在のNFL32チーム中、プレーオフでいまだ勝ち星がないのは、3年前にリーグに加入したヒューストン・テキサンズを除けば、シーホークスのみ。一方、ラムズは近代のNFLではレギュラーシーズン8勝8敗からプレーオフ勝利を達成した初のチームとなった。

今シーズン大旋風を巻き起こし、一躍AFC西地区を制したチャージャーズの地元クアルコム・スタジアムで開催されたジェッツ対チャージャーズの一戦は、オーバータイム(OT)に突入する息詰まる接戦の末、ジェッツが20対17で勝利、チャージャーズのシンデレラ・シーズンに終止符を打った。ジェッツはまた、チームの敵地でのプレーオフ連敗記録を5でストップさせた。対して、先日AP通信のコーチ・オブ・ザ・イヤーに輝いたチャージャーズのヘッドコーチ(HC)、マーティ・ショッテンハイマーは、HCとしてこれでプレーオフ5連敗。通算でもレギュラーシーズンが177勝117敗と大きく勝ち越しているのに対し、プレーオフは5勝12敗となった。

NFC西地区王者シーホークスAFC西地区王者チャージャーズと、早くも2つの地区優勝チームが下位のシードチーム相手に姿を消す大波乱で幕を開けたNFL 2004シーズン・プレーオフ。現地時間1月9日(日)には残るワイルドカードプレーオフ2試合、デンバー・ブロンコスインディアナポリス・コルツミネソタ・ヴァイキングスグリーンベイ・パッカーズが開催される。