スティーラーズ、AFC北地区制覇 新たに4チームがプレーオフ行きを決める

 現地時間12月12日(日)、NFL 2004シーズン第14週のうち15試合が全米各地で開催された。

 既にNFC東地区優勝を決めたフィラデルフィア・イーグルスの他に、新たに4チームが地区制覇を賭けて臨んだ今週の試合では、ピッツバーグ・スティーラーズがここまで今季9勝3敗と波に乗るニューヨーク・ジェッツを17対6で降し、2年ぶりのAFC北地区優勝を決めた。スティーラーズはこの勝利によってチーム記録タイとなる11連勝をマーク、スーパーボウルを制覇した1975年シーズンに並ぶ快挙となった。また、この試合でスティーラーズRBジェローム・ベティスニューヨーク・ジェッツRBカーティス・マーティンがともにキャリア通算でのラン獲得13000ヤードに到達。ベティスは通算13037ヤードでNFL歴代6位。マーティンは13046ヤードでベティスをわずかに上回り歴代5位に浮上した。

 その他の試合では、ニューイングランド・ペイトリオッツが35対28でシンシナティ・ベンガルズを降し、同地区のライバル、ジェッツがスティーラーズに敗れた結果を受け、2年連続でAFC東地区の王座に登りつめた。この試合でペイトリオッツRBコーリー・ディロンは、奇しくもNFL入りから昨季までの7年間を過ごした古巣ベンガルズとの対戦でキャリア初となるプレーオフ進出を決めた。また、ペイトリオッツはこのディロンの先制TDにより、18試合連続の先制得点というNFL新記録を樹立した。

 一方、今週の試合に地区優勝を賭けていたその他の2チームは、アトランタ・ファルコンズオークランド・レイダーズに35対10で圧勝し、1980年、1998年シーズンに次ぐチーム史上3度目のNFC南地区制覇を達成した。ファルコンズのヘッドコーチ、ジム・モーラは就任1年目での地区制覇となった。また、AFC南地区の優勝に王手を賭けていたインディアナポリス・コルツも同地区のライバル、ヒューストン・テキサンズを23対14で敗り、2年連続のAFC南地区優勝を決めた。今季、驚異的なパフォーマンスを披露しているQBペイトン・マニングは、この日も2TDをマークし、20年間破られなかったダン・マリーノの持つ1シーズン通算48TDにあと2と迫った。だが、この試合の2TDマニングは13試合連続での2TD以上を記録し、マリーノジョニー・ユナイタスドン・メレディスブレット・ファーヴの4人を抜き去り、NFL新記録をマークした。

 現地時間12月13日(月)のマンデーナイトゲームでは、カンザスシティ・チーフステネシー・タイタンズが対戦する。この試合をもってシーズン第14週の全日程が終了。シーズン第15週は12月18日(土)、19日(日)、20日(月)の3日間にわたって全16試合が開催される。