WR木下、86ヤードパントリターンTD!

 現地時間6月8(金)、9日(土)、NFLヨーロッパ2007シーズン第9週全3試合が開催された。日本人選手5人の中では、開幕から全試合出場を続けるアムステルダム・アドミラルズWR/KR-PR木下典明立命館大卒)とハンブルグ・シーデビルズDB堀龍太オンワードスカイラークス)の2人が共に大活躍、6月下旬に発表を予定しているNFL 2007シーズンのインターナショナル・プラクティス・スクワッド選出に向け、大きくアピールした。

 木下は、ケルン・センチュリオンズ戦の第2Q残り8分58秒、センチュリオンPジョエル・ステリーNFLシカゴ・ベアーズ派遣)のパントを自陣14ヤードでキャッチすると、今季リーグ最長となる86ヤードを独走するリターンTD。前週の23ヤードTDレシーブに続き2週連続、今季3本目のTDを決めた。木下のパントリターンTDは昨季開幕戦で記録した59ヤードTD以来2度目。そのほかにも木下はこの試合、レシーブ2回39ヤード、パントリターン2回114ヤード、1TDキックオフリターン2回60ヤードをマーク。この結果、木下は今季の通算成績を、レシーブ通算21回(13位タイ)、308ヤード(10位)、パントリターン通算9回(4位タイ)、173ヤード(2位)、1回平均19.2ヤード(1位)、キックオフリターン通算23回(2位)、542ヤード(2位)、1回平均23.6ヤード(4位)とした。

 一方、今季ここまで8週連続計14タックルを記録している堀は、フランクフルト・ギャラクシー戦の第3Q残り2分39秒、ギャラクシーQB J・T・オサリヴァンNFLシカゴ・ベアーズ派遣)からWRフェルトン・ハギンズ(FAドラフト)へ投じられたパスを見事インターセプトし、8ヤードをリターン。日本人選手としては史上初のインターセプトを記録しました。また、堀はそのほかにも2タックルスペシャルチームでも1タックルを記録している。

 その他の日本人選手では、ライン・ファイヤーWR小川道洋IBMビッグブルー)、フランクフルト・ギャラクシーLB石田力哉関西学院大卒)、同WR大滝裕史オンワードスカイラークス)も記録はつかなかったものの途中出場を果たした。

 なお、現地時間6月23日(土)に開催されるNFLヨーロッパ2007シーズンのチャンピオンを決する『第15回ワールドボウル』(@コマーズバンク・アリーナ/ドイツ・フランクフルト)の出場権争いは、6勝3敗でフランクフルト・ギャラクシー(石田、大滝所属)、ハンブルグ・シーデビルズ(堀所属)、ケルン・センチュリオンズの3チームが並び、決着は最終第10週に持ち越された。

 NFLヨーロッパ最終第10週は現地時間6月15(金)にベルリン・サンダー(2勝7敗)対アムステルダム・アドミラルズ(3勝6敗)、16日(土)にケルン・センチュリオンズ(6勝3敗)対フランクフルト・ギャラクシー(6勝3敗)、ハンブルグ・シーデビルズ(6勝3敗)対ライン・ファイヤー(4勝5敗)の全3試合が行なわれる。