コルツ、36年ぶり2度目の頂点へ、マニングMVP

 第41回スーパーボウルが現地時間2月4日にマイアミのドルフィン・スタジアムで開催され、インディアナポリス・コルツが29対17でシカゴ・ベアーズに勝利。36年ぶり2度目となるスーパーボウル制覇を達成した。MVPには、コルツのQBペイトン・マニング(パス38回中25回成功、247ヤード、1TD、1インターセプト)が選ばれた。そしてトニー・ダンジーヘッドコーチ(HC)は、黒人として史上初めて勝者に贈られるヴィンス・ロンバルディトロフィーを掲げた指揮官となった。

 試合はベアーズの新人リターナーデヴィン・ヘスターが、試合開始のキックオフでいきなり92ヤードのリターンTDを決める波乱の幕開けとなる。このビッグプレーで勢いに乗ったベアーズは、第1Qを終え14対6と先行する。その後、両チームともにターンオーバーを犯す荒れた展開となるが、コルツは第2QにRBドミニク・ローズの1ヤードTDランで逆転し16対14で試合を折り返す。第3Qコルツは、Kアダム・ヴィナティエリが2本のFGを決めリードを5点に広げると、第4Q序盤にDBケルヴィン・ヘイドンが56ヤードインターセプトリターンTDをあげ突き放す。何とか反撃を試みたいベアーズだったが、続く攻撃シリーズで再びQBレックス・グロスマンが痛恨のインターセプト。さらにベアーズは、残り5分13秒からのフォースダウンギャンブルにも失敗して万事休す。コルツが、1970年以来となる頂点に輝いた。

 コルツはRBローズがラン21回113ヤード、1TD、RBジョセフ・アッダイがラン19回77ヤード、レシーブ10回66ヤードとRBコンビが活躍。ラン獲得ヤードで191対111と優位に立ちボール保持時間で38分4秒対21分56秒と大差をつけ、試合をコントロールしたことが勝因となった。WRレジー・ウェインはレシーブ2回61ヤード、WRマーヴィン・ハリソンはレシーブ5回59ヤードをあげている。守備陣は、1インターセプト、1ファンブルフォースと活躍したSボブ・サンダースを筆頭に計5ターンオーバーを奪い逆転勝利を導いた。

 ベアーズは、11タックルをあげたLBランス・ブリグズ、7タックルをあげたLBブライアン・アーラッカーの2人を中心に守備陣が3ターンオーバーを奪うなど奮闘した。しかし、攻撃陣はQBレックス・グロスマンがパス28回中20回成功、165ヤード、1TDも2インターセプト、1ファンブルロスを喫するなど、5ターンオーバーを献上。自滅によって1985年以来となるスーパーボウル制覇を逃してしまった。RBトーマス・ジョーンズはラン15回112ヤードと活躍したが、2番手RBセドリック・ベンソンが試合早々に負傷退場したのも大きなマイナスとなった。TEダラス・クラークはレシーブ6回64ヤード、WRバーナード・ベリアンはレシーブ4回38ヤードをあげている。

 第1Qベアーズは、DBヘスターの92ヤードキックオフリターンTDで先制。コルツはWRウェインが53ヤードTDパスをあげるが、キックをホールダーのミスで失敗する。ベアーズは、WRムシン・ムハマドの4ヤードTDパスでリードを広げる。第2Q序盤、コルツがKヴィナティエリの29ヤードFGを決めると、残り6分9秒にRBローズの1ヤードTDランで16対14と逆転。しかし、Kヴィナティエリは前半終了と同時に放った36ヤードFGを失敗してしまう。

 第3Qコルツは、Kヴィナティエリが24ヤードFG、20ヤードFGを連続して決める。ベアーズもKゴウルドが44ヤードFGを決めて食い下がる。しかし、コルツは第4Q残り11分44秒にDBヘイドンが56ヤードインターセプトリターンTDをあげ、リードを12点に広げる。何とか追い上げたいベアーズだが、その後もインターセプト献上、フォースダウンギャンブル失敗と攻撃陣が全く機能せず。コルツの勝利で第41回スーパーボウルは幕を閉じた。