第41回スーパーボウルは、コルツ対ベアーズに

 カンファレンスチャンピオンシップの2試合が行われ、AFCインディアナポリス・コルツが38対34でニューイングランド・ペイトリオッツを、NFCシカゴ・ベアーズが39対14でニューオリンズ・セインツを下し、それぞれスーパーボウルへの切符をつかんだ。ベアーズは21年ぶり、コルツは36年ぶりの祭典出場となる。そしてコルツのトニー・ダンジー、ベアーズのラヴィ・スミス両ヘッドコーチ(HC)は、スーパーボウル史上初の黒人HCとなった。

 コルツは、ペイトリオッツCBアサンテ・サミュエルの39ヤードインターセプトリターンTDにより第2Q残り9分25秒の時点で3対21と18点差をつけられる。しかし、前半終了間際にFGを返すと、第3Qに連続TDをあげ残り4分で同点に追いつく。ここからは点を交互に入れあう一進一退の展開となるが、コルツは残り1分にRBジョセフ・アッダイの3ヤードTDランでこの試合初のリードを奪う。そして残り24秒にFSマーリン・ジャクソンインターセプトを奪い、カンファレンスチャンピオンシップ史上最多となる得点差をひっくり返しての逆転勝利を収めた。コルツのQBマニングは、パス47回中27回成功、349ヤード、1TD、1インターセプトペイトリオッツのQBトム・ブレイディはパス34回中21回成功、232ヤード、1TD、1インターセプトだった。この試合の前までビル・ベリチック政権下ではプレーオフ通算12勝1敗と圧倒的な強さを誇ったペイトリオッツだが、今日は18点の大量リードを奪いながらコルツの驚異的な追い上げの前に屈しカンファレンスチャンピオンシップ6試合目にしてチーム初の黒星を喫した。

 ベアーズは、第2Q途中で16対0と先制攻撃に成功する。セインツは第2Q終盤、第3Q早々に連続TDをあげ、2点差に迫る。しかし、ベアーズはセイフティで2点を奪うと、第4Qに連続TDをあげてリードを広げる。そして残り4分19秒に、RBトーマス・ジョーンズがダメ押しとなる15ヤードTDランをあげ試合を決めた。ベアーズは自慢の強力守備陣が4ターンオーバー(1インターセプト、3ファンブルロス)を奪うと、攻撃陣はラン123ヤード、2TDをあげたRBジョーンズのランを軸にしたターンオーバーなしの手堅い攻撃で着実に得点をあげ勝利した。セインツはQBドリュー・ブリーズがパス354ヤード、2TD、1インターセプト、新人RBレジー・ブッシュも88ヤードTDパスを含むレシーブ7回132ヤードと奮闘した。しかし、エースRBデュース・マカリスターがラン6回18ヤード、ブッシュもラン4回19ヤードとラン攻撃が全く機能せず、チーム初のスーパーボウル進出を果たすことはできなかった。

 今日の2試合を終え、いよいよ今季も残り1試合となった。最後の試合となる第41回スーパーボウルはリーグ屈指のハイパワー・オフェンスで勝ち上がってきたコルツと、リーグを代表する強力守備陣で勝利をつかんできたベアーズの好対照な顔合わせとなった。アメリカスポーツ界1のビッグイベントは、現地時間2月4日にマイアミのドルフィンズ・スタジアムで開催される。