コルツ、セインツがカンファレンスチャンピオンシップへ

 ディビジョナルプレーオフの2試合が行われ、インディアナポリス・コルツが15対6でボルチモア・レイヴンズを、ニューオリンズ・セインツが27対24でフィラデルフィア・イーグルスをそれぞれ下しカンファレンスチャンピオンシップへ駒を進めた。コルツは2003年以来、セインツは1967年のチーム創設以来初のカンファレンスチャンピオンシップ進出となる。

 コルツ対レイヴンズの試合は、両チームともにTDをあげることができないロースコアの戦いとなるが、コルツはKアダム・ヴィナティエリが最長51ヤードを含むFG5本中5本成功と正確無比なキックで全得点をあげ、常に先行する展開で勝利した。また、ヴィナティエリは4本目のFG成功でゲイリー・アンダーソンの記録を更新しプレーオフの連続FG成功33回のリーグ新記録を樹立している。コルツのQBペイトン・マニングは、リーグ1位の鉄壁を誇るレイヴンズ守備陣相手にパス30回中15回成功、170ヤード、2インターセプトと、先週のカンザスシティ・チーフス戦に(パス268ヤード、1TDも3インターセプト)に続き精彩を欠いた。しかし、リーグ最下位だったラン守備が今日もレイヴンズのラン攻撃を83ヤードと封じ、23対8で快勝したチーフス戦に(ラン喪失44ヤード)続く堅い守りで勝利に大きく貢献した。

 セインツ対イーグルスの試合は、互いに点を取り合いリードが4回入れ替わる大熱戦となった。しかし、セインツはデュース・マカリスターがラン21回143ヤード、1TD、レシーブ4回20ヤード、1TD、新人レジー・ブッシュがラン12回52ヤード、1TD、レシーブ3回22ヤードとRBコンビがイーグルスの守備陣を崩し勝利の原動力となった。マカリスターのラン143ヤードは、チームのプレーオフ記録だ。レギュラーシーズンでパス獲得ヤードのリーグ1位だったドリュー・ブリーズは、パス32回中20回成功、243ヤード、1TDだった。この試合の前まで6連勝中とNFCで一番勢いに乗っていたイーグルスは、前半を14対13とリードして折り返す。第3Qに逆転されるも第4Q早々にFGを決め3点差に詰め寄ったが、そこからセインツの守備を攻略することができず惜敗した。

 明日はディビジョナルプレーオフの残り2試合、サンディエゴ・チャージャーズニューイングランド・ペイトリオッツシカゴ・ベアーズシアトル・シーホークス戦が行われる。14勝2敗とレギュラーシーズンでリーグ最高勝率を誇ったチャージャーズだが、前回スーパーボウルに出場した1994年以来プレーオフでは勝ちがない。一方、ペイトリオッツといえば、ビル・ベリチックに率いられた2000年以降ではプレーオフで11勝1敗と圧倒的な強さを誇っている。NFC1位の13勝3敗をあげたベアーズだが、シーズン終盤はQBレックス・グロスマンインターセプト多発。自慢の守備陣が3試合連続の20失点を喫するなど、開幕当初に比べるとチームの状態は良くない。シーホークスに付け入るチャンスは十分にあり、2試合とも接戦が期待できそうだ。