プレーオフ出場、全チームが決定

 レギュラーシーズン最終戦となる第17週の15試合が行われ、ニューヨーク・ジェッツカンザスシティ・チーフスニューヨーク・ジャイアンツの3チームがプレーオフ最後の切符をつかんだ。ジェッツはオークランド・レイダーズを23対3で下して今季10勝目をあげ、AFCワイルドカード1位でのプレーオフ進出が決定。リーグ最年少のエリック・マンジーニ新ヘッドコーチの下、昨季の4勝12敗から飛躍を遂げた。

 先週の時点で8勝7敗だったチーフスがプレーオフに進出するには、自身の勝利に加えシンシナティ・ベンガルズテネシー・タイタンズが敗戦か引き分け、デンバー・ブロンコスが敗れる必要があった。まず自身がRBラリー・ジョンソンのラン138ヤード、3TDの活躍でジャクソンビル・ジャガーズに35対30で勝利する。そしてベンガルズピッツバーグ・スティーラーズにオーバータイムで17対23、タイタンズペイトリオッツに23対40で敗れると、ブロンコスサンフランシスコ・49ersにオーバータイムの末に23対26で敗退し2003年以来となる奇跡のプレーオフ進出が決定した。

 昨日ワシントン・レッドスキンズを破って8勝8敗としたニューヨーク・ジャイアンツは、ミネソタ・ヴァイキングスセントルイス・ラムズに敗れたことによりプレーオフ最後の座を争っていたグリーンベイ・パッカーズの試合を待たずして2年連続のポストシーズン行きが決定した。試合前にプレーオフの望みが絶たれたパッカーズのQBブレット・ファーヴだが、現役最後かもしれないシカゴ・ベアーズ戦でパス285ヤード、1TD、1インターセプトをあげチームを26対7の勝利に導いた。すでにNFC第1シードの座を決めており負けても何の影響もないベアーズだったが、先発QBレックス・グロスマンが3インターセプト、交代出場のブライアン・グリーシーも1TD、2インターセプトと弱点と言われるQB陣が散々な出来で後味の悪い終わり方をしてしまった。

 AFCシード争いはここまで2敗を守っていたサンディエゴ・チャージャーズは、27対20でアリゾナ・カーディナルズを下しAFC第1シードを獲得した。10連勝でレギュラーシーズンを終えたチャージャーズだが、ホーム8戦全勝、シーズン14勝ともにチーム新記録だ。また、シーズン通算TDNFL新記録を樹立したRBラデイニアン・トムリンソンは、今日ラン66ヤードを稼いで今季ラン1,815ヤードとし初のラッシングタイトルを獲得した。そして、シーズン通算TDは31で終えている。

 その他ではボルチモア・レイヴンズが、19対7でバッファロー・ビルズを下し13勝3敗でAFC第2シードの座を獲得している。レイヴンズのシーズン13勝はスーパーボウルを制覇した2000年の12勝を上回るチーム新記録で、プレーオフ1回戦シードはチーム初となる。先週の時点で唯一決まっていなかったNFC東地区優勝チームは、フィラデルフィア・イーグルスとなった。

 この結果、来週のプレーオフ1回戦となるワイルドカードプレーオフの組み合わせは

 

1月6日

カンザスシティ・チーフス(9勝7敗)atインディアナポリス・コルツ(12勝4敗)

ダラス・カウボーイズ(9勝7敗)atシアトル・シーホークス(9勝7敗)

 

1月7日

ニューヨーク・ジェッツ(10勝6敗)atニューイングランド・ペイトリオッツ(12勝4敗)

ニューヨーク・ジャイアンツ(8勝8敗)atフィラデルフィア・イーグルス(10勝6敗)

 

と決まった。