チャージャーズ、劇的勝利で1回戦シード決定
第16週、シアトル・シーホークス対サンディエゴ・チャージャーズの試合が行われ、残り29秒にWRヴィンセント・ジャクソンへの37ヤードTDパスで勝ち越したチャージャーズが20対17で逆転勝ちした。劇的勝利で9連勝を達成し今季13勝2敗としたチャージャーズは、プレーオフ1回戦シードが決定。さらにAFCプレーオフ第1シード獲得へ王手をかけた。チャージャーズのRBラデイニアン・トムリンソンはラン123ヤードをあげたが、TDなしに終わり連続マルチTDの記録が8試合で途切れた。一方、3連敗を喫し今季8勝7敗となったシーホークスだが、サンフランシスコ・49ersが20対26でアリゾナ・カーディナルズに敗れたことで3年連続のNFC西地区優勝を決めている。
3敗でチャージャーズを追うボルチモア・レイヴンズとインディアナポリス・コルツだが、レイヴンズはQBスティーヴ・マクネアが3TDパスを投げ31対7でピッツバーグ・スティーラーズを下した。しかし、コルツは格下のヒューストン・テキサンズに24対27で敗れてしまった。コルツは12月に入って1勝3敗と失速、今日もRBロン・デインにラン153ヤード、2TDと課題のラン守備がまたしても崩壊してしまった。3敗を守ったレイヴンズは直接対決でチャージャーズを下しており、もし来週チャージャーズが敗れ同率になった場合はAFC第1シードを得ることができる。
AFCワイルドカードは、先週の時点でデンバー・ブロンコス、シンシナティ・ベンガルズ、ジャクソンビル・ジャガーズ、ニューヨーク・ジェッツが8勝6敗で首位に並んでいた。そんな中で迎えたブロンコスとベンガルズの直接対決は、7点を追うベンガルズが残り41秒にWRのT・J・ハウシュマンザデイへのTDパスを決めるが、続くエクストラポイントをスナップミスによりまさかの失敗。ブロンコスが24対23で接戦を制し、プレーオフ進出へ大きく前進した。また、ジャガーズは、ニューイングランド・ペイトリオッツに21対24で惜敗している。今季11勝4敗としたペイトリオッツは、4年連続のAFC東地区優勝となった。ジェッツは明日のマンデーナイトで、マイアミ・ドルフィンズと対戦する。
NFCではすでにプレーオフ第1シードを決めているシカゴ・ベアーズが、26対21でデトロイト・ライオンズを下し2敗を守っている。第2シードを狙うニューオリンズ・セインツは、ニューヨーク・ジャイアンツに30対7で快勝し今季10勝目(5敗)をあげた。セインツは新人RBレジー・ブッシュがラン126ヤード、1TD、RBデュース・マカリスターもラン108ヤード、1TDとラン攻撃が爆発した。ワイルドカード争いを見ると、ジャイアンツと共に7勝7敗だったアトランタ・ファルコンズも3対10でカロライナ・パンサーズに敗戦。この結果、NFCワイルドカードレースは明日のマンデーナイトで9勝5敗のダラス・カウボーイズとNFC東地区首位決戦を行うフィラデルフィア・イーグルスが8勝6敗でトップ。2位には7勝8敗でジャイアンツ、ファルコンズ、パンサーズ、グリーンベイ・パッカーズ、セントルイス・ラムズの5チームが並ぶ大混戦となっている。