ベアーズ、プレーオフNFC第1シード決定
第15週の13試合が全米各地で行われた。シカゴ・ベアーズ対タンパベイ・バッカニアーズの試合は、第4Qに21得点をあげたバッカニアーズの猛烈な追い上げでオーバータイムに突入。しかし、Kロビー・ゴウルドの25ヤードFGでベアーズが34対31で勝利し今季12勝目をあげた。ベアーズのQBレックス・グロスマンは、パス339ヤード、2TDと最近の不振を払拭する活躍で勝利の立役者となった。一方、4敗でベアーズを追っていたニューオリンズ・セインツは、QBドリュー・ブリーズがパス207ヤード、1インターセプトに終わるなど自慢の攻撃陣が不発に終わり、ワシントン・レッドスキンズに10対16と痛恨の敗戦を喫した。これにより、ベアーズのプレーオフNFC第1シードが決定している。敗れたセインツも同地区のアトランタ・ファルコンズ、カロライナ・パンサーズが敗れたことでNFC南地区優勝が決まっている。
AFCではサンディエゴ・チャージャーズが、RBラデイニアン・トムリンソンのラン199ヤード、2TDの活躍により20対9でカンザスシティ・チーフスを下した。これで12勝2敗としてチャージャーズは、明日のマンデーナイトでインディアナポリス・コルツが敗れるとプレーオフ1回戦シードが決まる。シーズン通算TDを31に伸ばしたトムリンソンは今今季通算186得点とし、1960年にグリーンベイ・パッカーズのHB兼Kポール・ホーナングが記録した176得点を更新するNFL新記録を樹立した。また、シーズン28TDラン、8試合連続のマルチTDもリーグ新記録となっている。3敗のボルチモア・レイヴンズは、クリーブランド・ブラウンズと対戦。エースQBスティーヴ・マクネアが第1Qに右手を痛め負傷退場するアクシデントに見舞われるが、代役QBカイル・ボウラーの活躍もあり27対17で勝利しプレーオフ進出を決めた。
ワイルドカード争いを見てみると、7勝6敗でNFCワイルドカード首位タイに並んでいたニューヨーク・ジャイアンツ対フィラデルフィア・イーグルスの試合は、第4QにDEトレント・コウルの19ヤードインターセプトリターンTDなど22点をあげたイーグルスが36対22で逆転勝ちした。これで3連勝のイーグルスは、NFCワイルドカード争いで単独トップに立っている。さらに来週には1ゲーム差で追うダラス・カウボーイズとのNFC東地区首位対決を控えており、地区優勝の可能性も出て来ている。
AFCでは、8勝5敗でシンシナティ・ベンガルズとワイルドカード首位タイだったジャクソンビル・ジャガーズが、テネシー・タイタンズに17対24で敗れた。これにより、インディアナポリス・コルツの4年連続となるAFC南地区優勝が決定している。ジャガーズが敗れる一方でデンバー・ブロンコスが37対20でアリゾナ・カーディナルズを、ニューヨーク・ジェッツが26対13でミネソタ・ヴァイキングスをそれぞれ下し、3チームが8勝6敗で並んでいる。
明日のマンデーナイトでは、10勝3敗のコルツと8勝5敗のベンガルズが対戦する。ジャガーズが敗れたことで地区優勝は決まったコルツだが、悲願のスーパーボウル出場へ向けプレーオフでホームフィールドアドバンテージを獲得するためにはもう負けられない。ベンガルズもこの試合に勝てば9勝6敗でAFCワイルドカードの単独首位に立てるが、逆に負けると8勝6敗でジャガーズ、ブロンコス、ジェッツと並ぶはめになってしまう。大混戦のワイルドカード争いから一歩抜け出すためにしっかりと勝っておきたい。