コルツ、リーグ初の2年連続開幕9連勝

 第10週の15試合が全米各地で行われた。唯一の無敗チームであるインディアナポリス・コルツは、バッファロー・ビルズと対戦。ビルズの粘りに苦戦するが17対16で逃げ切り勝ちし、NFL史上初の2年連続開幕9連勝を達成した。QBペイトン・マニングは、パス236ヤード、1TDをあげている。NFC第1シードを争う一戦として注目された1敗のシカゴ・ベアーズ対2敗のニューヨーク・ジャイアンツの試合は、後半に入って28対7と圧倒したベアーズが38対20で逆転勝ちした。ベアーズのQBレックス・グロスマンは、先週のマイアミ・ドルフィンズ戦で3インターセプト、1ファンブルロスを喫し今季初黒星の元凶となったが、今日はパス246ヤード、3TD、1インターセプトと見事なプレーでチームを勝利に導いた。逆にジャイアンツのQBイーライ・マニングは、パス121ヤード、2インターセプト、1ファンブルロスとベアーズ守備陣に封じ込まれた。

 シンシナティ・ベンガルズサンディエゴ・チャージャーズの試合は、ベンガルズが第1Qだけでいきなり21対0と大量リードを奪う。しかし、チャージャーズは後半に入って攻撃陣が大爆発する。ベンガルズも攻撃陣も応戦した結果、QBフィリップ・リバーズがパス337ヤード、3TDをあげたチャージャーズが49対41で壮絶な点の取り合いを制した。ベンガルズWRチャド・ジョンソンは、チーム新記録のレシーブ260ヤードをあげたが勝利を収めることはできなかった。また、計90得点は過去20年間でリーグ最多得点となっている。

 ボルチモア・レイヴンズは、テネシー・タイタンズ相手に第2Q途中に19点リードを許してしまう。しかし、昨季までタイタンズに前身のヒューストン・オイラーズ時代から合わせて11年間在籍したQBスティーヴ・マクネアが、今季ベストのパス373ヤードに3TD、2インターセプトと活躍。そして残り42秒に決められればリードを許すFGブロックし、28対27で逆転勝利を収めた。チャージャーズ、レイヴンズに加え、第4Qに10点をあげオークランド・レイダーズに17対13と逆転勝ちしたデンバー・ブロンコスの3チームが2敗を守っている。一方、ニューイングランド・ペイトリオッツは、昨季までコーチを務めていたエリック・マンジーニヘッドコーチ率いるニューヨーク・ジェッツに14対17で惜敗。先週のコルツ戦に続く黒星を喫し、連敗なしの記録が57試合で途切れ今季3敗目を喫してしまった。

 シアトル・シーホークスセントルイス・ラムズNFC西地区首位決戦は、これまでと同じく互いに譲らない熱戦となるが、残り9秒にKジョシュ・ブラウンの38ヤードFGで勝ち越したシーホークスが24対22で勝利。試合終了と同時にKブラウンの54ヤードFGで勝利を決めた第6週の対戦に続き、劇的な勝利を収めた。今週の試合を終え、AFCでは無敗のコルツを2敗で3チーム(レイヴンズ、チャージャーズブロンコス)が追っている。NFCでは1敗のベアーズを3敗で3チーム(ジャイアンツ、セインツ、シーホークス)が追っている。明日のマンデーナイトでは、4勝4敗のカロライナ・パンサーズが2勝6敗のタンパベイ・バッカニアーズと対戦する。パンサーズとしては今日地区首位のニューオリンズ・セインツが31対38でピッツバーグ・スティーラーズに敗れており、地区優勝のためにはしっかりと勝ってゲーム差を1に縮めておきたい。