シーホークス、9サックを浴びせ完封勝ち

 第9週のマンデーナイト、シアトル・シーホークスオークランド・レイダーズの試合が行われ、DTクレイグ・テリールの3.0サックを筆頭に計9.0サックを浴びせたシーホークスが16対0で完封勝ちした。連敗を止めたシーホークスは、今季5勝3敗としNFC西地区首位の座を守っている。シーホークスは前半を13対0で折り返すと、第4QにもKジョシュ・ブラウンの20ヤードFGを追加。守ってはレイダーズ攻撃陣を185ヤードに封じ込め、さらにRBモーリス・モーリスがラン30回138ヤードを走るなどランで計207ヤードを稼ぎ試合をコントロールした。

 開幕5連敗スタートも過去2試合に勝利し上昇気流に乗っていたレイダーズだったが、シーホークスパスラッシュを全く止めることができず攻め手がほとんどなかった。また、ビッグプレーを連発し勝利を導いてきたディフェンス陣も、今日はRBモーリスのランを中心としたシーホークスの手堅いオフェンスからターンオーバーを奪うことができず完敗だった。エースWRランディ・モスのレシーブ6回76ヤード以外に、目立った活躍をした選手はいなかった。

 これで第9週の全日程が終了。第10週は現地時間11月12日(日)、13日(月)にかけて16試合が行われる。注目の一戦は、何といっても1敗のシカゴ・ベアーズ対2敗のニューヨーク・ジャイアンツによるNFC第1シードを巡る直接対決だ。ベアーズは、今週のドルフィンズ戦で計6ターンオーバーを献上する自滅により今季初黒星を喫した。一方のジャイアンツは、現在5連勝中と絶好調だ。ベアーズが欠点を修正し第1シード獲得へ前進するか、それともジャイアンツが勝利しホームフィールドアドバンテージ争いが混戦へと突入するのか興味深い。

 ニューイングランド・ペイトリオッツニューヨーク・ジェッツの試合は、ペイトリオッツのビル・ベリチェック対ジェッツのエリック・マンジーニによるヘッドコーチ師弟対決の第2ラウンドとなる。第2週の対決ではペイトリオッツが24対17で勝利し、ベリチェックが師匠の貫禄を示した。だが、リーグでも下位の選手層でここまで4勝4敗と健闘しているマンジーニの手腕に対する評価は高く、番狂わせを起こすために若き知将がどん策を打ってくるのか見逃せない。他にはNFC西地区の首位決戦となるシアトル・シーホークスセントルイス・ラムズ戦や、マンデーナイトのカロライナ・パンサーズタンパベイ・バッカニアーズ戦なども楽しみだ。