コルツ、ベアーズが無傷の開幕7連勝を達成

 第8週の14試合が全米各地で行われた。ここまで無敗のインディアナポリス・コルツシカゴ・ベアーズともに勝利し、ともに開幕からの連勝を7に伸ばしている。1敗のデンバー・ブロンコスと対戦したコルツは前半で6対14とリードを奪われ、後半に入っても守備陣がブロンコスのラン攻撃を止められない苦しい戦いが続く。しかし、先週まで5試合連続一桁失点だったブロンコス守備陣を、パス345ヤード、3TDパスをあげたQBペイトン・マニング率いるハイパワーオフェンスが攻略。最後は残り2秒にKアダム・ヴィナティエリが、37ヤードFGを決め34対31で熱戦に終止符を打った。これでコルツは、グリーンベイ・パッカーズ(1929-31年)に次ぐリーグ史上2チーム目となる2年連続開幕7連勝の偉業を達成した。

 サンフランシスコ・49ersと対戦したベアーズは守備陣が4ファンブルロス、1インターセプトを奪うと、攻撃陣がターンオーバーでつかんだチャンスを着実に加点する。第1Qにいきなり24点を先制したベアーズは、さらに第2Qにも17点をあげて前半で勝負を決め41対10で圧勝した。ベアーズの開幕7連勝は、スーパーボウル制覇した1985年の開幕12連勝に続くチーム歴代2位の連勝記録だ。

 1敗のニューオリンズ・セインツと2敗のボルチモア・レイヴンズの試合は、2リターンTDを含む4インターセプトとビッグプレーを連発した強力守備陣の活躍によりレイヴンズが35対22で勝利した。2敗同士の戦いとなったシンシナティ・ベンガルズアトランタ・ファルコンズの試合は、QBマイケル・ヴィックがパス291ヤード、3TDと脚ではなく、肩で活躍したファルコンズが29対27で競り勝った。ヴィックは、4TDパスを記録した先週のピッツバーグ・スティーラーズ戦と合わせここ2試合でパス523ヤード、7TDインターセプトなしとパッサーとして見事な成績を残している。

 同じく2敗同士の戦いとなったサンディエゴ・チャージャーズセントルイス・ラムズの試合は、エースRBラデイニアン・トムリンソンがラン183ヤード、2TD、レシーブ3回57ヤード、1TDと大暴れしたチャージャーズが38対24で点の取り合いを制した。一方で昨季のスーパーボウル王者スティーラーズが、先週ようやく今季初勝利をあげたばかりのオークランド・レイダーズに13対20で痛い敗戦。今季2勝5敗と苦しい戦いが続いている。明日のマンデーナイトでは、現在1敗のニューイングランド・ペイトリオッツと2敗のミネソタ・ヴァイキングスが対戦する。ともにラン攻撃が好調であり、地上戦の主導権を握ったチームが勝利に大きく近づきそうだ。