コルツ、ハイパワーオフェンス爆発で開幕6連勝

 第7週の12試合が、現地時間10月22日に全米各地で行われた。ここまで無敗のインディアナポリス・コルツは、ワシントン・レッドスキンズと対戦。QBペイトン・マニングがパス342ヤード、4TDと完璧なプレイを見せたコルツが36対22で快勝し、史上9チーム目となる2年連続開幕6連勝を達成した。また、コルツはケガで離脱中だった正キッカーアダム・ヴィナティエリが第2週以来の復帰を果たし、FG3本中3本成功と上々の内容だった。

 好調なコルツと対照的だったのが、昨季スーパーボウルに出場したピッツバーグ・スティーラーズシアトル・シーホークスの2チームだ。スティーラーズアトランタ・ファルコンズと壮絶な点の取り合いを演じたが、オーバータイムの末38対41で惜敗。シーホークスミネソタ・ヴァイキングスに13対31で完敗し、レギュラーシーズンのホームゲームでは2004年12月6日以来の黒星となった。さらに両チームとも試合に負けたことに加え、ベン・ロスリスバーガーマット・ハセルベックと先発QBが揃って負傷退場している。特にシーホークスはすでにRBショーン・アレグザンダーが左足の亀裂骨折で離脱しており、最悪の場合、来週の試合では先発QB、RBの2人を欠く非常事態に陥る可能性が出て来た。

 その他の試合ではデンバー・ブロンコスが、クリーブランド・ブラウンズを17対7で下し5連勝で1敗を守った。ブラウンズを計165ヤードに封じたブロンコス守備陣は、一桁失点を5試合連続に伸ばしている。ニューイングランド・ペイトリオッツも同地区バッファロー・ビルズに28対6で勝利し、5勝1敗とした。ペイトリオッツは、AFC東地区のチーム相手に7連勝、ここ13試合でも12勝と同地区ライバルに圧倒的な強さを誇っている。また、タンパベイ・バッカニアーズは、Kマット・ブライアントが試合終了と同時にリーグ史上3番目の飛距離となる62ヤードFGを決め、フィラデルフィア・イーグルスを23対21で下している。

 これまでリーグ唯一の未勝利チームだったオークランド・レイダーズだがエースWRランディ・モスがレシーブ7回129ヤード、1TDと活躍し、アリゾナ・カーディナルズに22対9で勝利。開幕6試合目にしてようやく今季初勝利をあげた。敗れたカーディナルズは、泥沼の6連敗となっている。明日のマンデーナイトでは、NFC東地区でともに3勝2敗のダラス・カウボーイズニューヨーク・ジャイアンツが激突する。今季限りでの引退を考えていると報じられたジャイアンツのRBティキ・バーバーカウボーイズ守備陣が止められるかが、勝敗を分ける大きなポイントになるだろう。また、カウボーイズWRテレール・オーウェンズジャイアンツのTEジェレミー・ショッキーと問題発言を繰り返すが、実力は一流のレシーバー対決も楽しみだ。