タイタンズ、パス攻撃復活の鍵を握る新加入WRギヴンズ

 テネシー・タイタンズは、1999年から2003年にかけて、シーズン11勝以上を4度記録しAFCを代表する強豪として君臨していた。だが、サラリーキャップ削減のため、相次いで主力放出したことで一昨年5勝11敗、昨季4勝12敗とここ2年は不本意なシーズンを送ってしまった。一方でようやくサラリーキャップの整理も終わりに向かい、今季からいよいよ反撃体制に入る。中でも3月に5年総額2400万ドル(約27億6000万円)で獲得したFAのWRデイヴィッド・ギヴンズには大きな注目が集まっている。

 プロ4年のギヴンズは、プロ入りから昨季まで所属したニューイングランド・ペイトリオッツで2度のスーパーボウル制覇を経験し、ここ2年間で平均レシーブ57.5回806ヤードをあげている。ジェフ・フィッシャーヘッドコーチは、「デイヴィッドは、スーパーボウル制覇という成功を経験している。チャンピオンになるためには何が必要とされるか、他の選手たちに少しでも伝えてもらいたい。それはトレーニングキャンプ中だけでなく、シーズンを通してだ」と、ギヴンズの加入についてコメントしている。昨季のタイタンズは、WRドリュー・ベネットがチームトップのレシーブ58回738ヤード、4TDを記録。そしてエロン・キニー(レシーブ55回543ヤード、2TD)とベン・トロウプ(レシーブ55回530ヤード、4TD)、2人のTEが続いている。タイロウン・カリーコブランドン・ジョーンズといった若手が、ケガで伸び悩んでいるだけにギヴンズには、ユニットのリーダー格として期待がかかる。