ジャイアンツの名オーナー、マーラ氏が死去

 ニューヨーク・ジャイアンツウェリントン・マーラ氏が、10月25日に癌のため自宅で死去したとチームが発表した。89歳だった。マーラ氏と兄のジャックは、1960年台前半に最もテレビ放映権料の高いニューヨークをフランチャイズとするチームのオーナーでありながら、大都市のチームが得た収入を小都市のチームへ分配することに合意。NFL全体の繁栄に寄与する英断を下した、と評価されるリーグを代表する名オーナーで1997年には殿堂入りを果していた。

 マーラ氏は、父親のティモシーがチームを購入後9歳からジャイアンツのボールボーイをはじめ、14歳には兄のジャックとともに共同オーナーになった。彼は第二次世界大戦で海軍にいた3年間を除き約80年間ジャイアンツのほとんどの練習、試合に姿を見せるチームの象徴的存在だった。