チャージャーズ、完封勝利 10年ぶり地区優勝

 現地時間12月19日(日)、NFL 2004シーズン第15週のうち12試合が全米各地で開催された。

今週の試合で10年ぶりの地区優勝がかかっていたチャージャーズは、雪が舞う極寒の敵地でクリーブランド・ブラウンズと対戦。試合はチャージャーズRBラデイニアン・トムリンソンの2つのTDランなどで21点を奪うと、ディフェンス陣もブラウンズの攻撃を完全にシャットアウトし、終わってみれば21対0というチームとしては1993年シーズン以来11年ぶりとなる完封勝利で、AFC西地区制覇に華を添えた。チャージャーズは昨シーズン4勝12敗とNFLワーストだった戦績から、今シーズンは見事チーム再建に成功。この勝利によって、ここ最近8連勝、また、今シーズンの通算戦績を11勝3敗とした。また、この試合でダメ押しとなる72ヤードTDレシーヴを決めた2年目のTEアントニオ・ゲイツは、このTDが今シーズン12個目のTDとなり、TEとしての1シーズン通算TD数でNFL記録に並んだ。

これでAFCは4つの地区すべての優勝チームが決定した。プレーオフ進出の残る座席は、ワイルドカードのあと2チームのみ。この座を賭けて、10勝4敗のニューヨーク・ジェッツ、8勝6敗のバッファロー・ビルズボルチモア・レイヴンズジャクソンビル・ジャガーズデンバー・ブロンコスの5チームが熾烈な争いを繰り広げている。残る試合は各チームともあと2試合。

また、1シーズン通算TDパス数のNFL記録まであと2つ迫っていたコルツのQBペイトン・マニングは今週の試合でも1つのTDパスを記録。残り2試合でダン・マリーノの持つNFL記録50TDにあと1つと王手をかけた。一方、NFCではグリーンベイ・パッカーズが、試合ではジャクソンビル・ジャガーズに25対28で敗れながらも、対象チームだったシカゴ・ベアーズダラス・カウボーイズカロライナ・パンサーズニューヨーク・ジャイアンツがすべて今週の試合で敗れたため、地区優勝を待たずして4年連続でのプレーオフ進出を決めた。開幕1勝4敗からのプレーオフ進出は、NFL史上9チーム目の快挙。

現地時間12月20日(月)のマンデーナイトゲームでは、ニューイングランド・ペイトリオッツマイアミ・ドルフィンズが対戦する。この試合をもってシーズン第15週の全日程が終了。シーズン第16週は12月24日(金)、25日(土)、26日(日)、27日(月)の4日間にわたって全16試合が開催される。