堀ら日本人は選ばれず、NFLの外国人練習生

 現地時間7月9日(月)、アメリカンフットボールの米国プロリーグNFLNational Football League:ナショナル・フットボール・リーグ)は、NFLヨーロッパ2007シーズンに参戦した外国人選手の中から、NFLインターナショナル・プラクティス・スクワッド(外国人練習生、IPS)を発表。IPS枠は昨年の8名から大きく増加され、11名が選出された。なお、先日、このIPS枠を飛び越え、アトランタ・ファルコンズと通常のルーキーFA契約を結んだ木下典明立命館大卒)以外の日本人選手4名からは選出がなかった。

 2004年に開設されたIPS枠は、毎年、NFLヨーロッパに参戦した外国人選手の中から数名を選出。フィジカル、メンタル面をはじめ、英語力、フットボール技術、年齢などの将来性、そしてシーズン中の活躍を含めた様々な観点から総合的に選考し、NFLチームに練習生として配属させるもの。選出された選手は、7月末から始まるNFLトレーニングキャンプ、9月から開幕するNFLシーズンと、特別な事由がない限り解雇されることはない。1シーズンを通してチームに帯同することが保証されるので、翌年のNFLロースター入りに向け、強力なアピールの場を手にする。また、IPS選手は練習生とはいえ、1000万円近い収入を得る。

レイダーズ、ベテランSダリアスを獲得

  オークランド・レイダーズが、Sドノヴィン・ダリアスを獲得した。昨季2勝14敗に終わったレイダーズだが、ディフェンスは全体でリーグ3位、パスディフェンスに関してはリーグ1位の好成績を残していた。31歳のダリアスは、スチュワート・シュウェイガートと先発Sの座を競うことになる。また、レイダーズ守備バック陣は先発CBが2003年ドラフト1巡ナムディ・アソムーガと2005年ドラフト1巡フェイビアン・ワシントン、残りの先発Sは昨年のドラフト1巡マイケル・ハフと若手揃いであることから、彼にはユニットのまとめ役としての働きも期待されている。

 1998年のプロ入りから昨季までジャクソンビル・ジャガーズに所属していたダリアスは、「レイダーズは、新しいコーチングスタッフ、選手たちと一緒に正しい方向へ向かっている組織だと感じている。俺はこのチームに加入するという挑戦について楽観的だ」と、意気込みを語っている。レイダーズレイン・キフィン新ヘッドコーチは、2000年にジャガーズでディフェンスのクオリティコントロールコーチを務めており、「彼はチームに競争力を持ち込んでくれ、守備バック陣に柔軟性を与えてくれる。ドノヴィンは、ハードワークの良い見本であり、献身的な姿勢で試合に挑んでくれる。ジャクソンビルにいた時、彼は驚異的な競争者だった。チームの哲学にぴったりの選手だよ」と、ダリアスの加入を歓迎している。