グリーンのトレード正式決定、カルペッパーの去就は?

 QBトレント・グリーンカンザスシティ・チーフスからマイアミ・ドルフィンズへの移籍が、正式決定した。グリーンがドルフィンズの身体検査をパスしたことで、トレードの成立が発表されている。チーフスは交換にドラフト5巡指名権を受け取るが、グリーンの代理人ジム・ステイナーによると、グリーンの出場機会によって4巡指名権となる可能性がある契約だ。ドルフィンズがプロ通算5チーム目となる36歳のベテランは、「みんなこのチームのディフェンスが何を成し遂げてきたか知っている。今度は、オフェンスがその活躍に追いつく番だ」と意気込みを語った。昨季6勝10敗に終わったドルフィンズは、現在5年連続でプレーオフ進出を逃している。

 一方、グリーンの加入で去就が微妙となっているのが、昨季のエースQBダンテ・カルペッパーだ。移籍1年目の昨季は右膝の負傷でわずか4試合、ここ2年間でも計11試合の出場にとどまっているカルペッパーは、「チームは俺のためにも、トレードしたいようだ。しかし、俺はトレードされることに興味はない」とランディ・ミュラーGMカム・キャメロンヘッドコーチとの会談を終えたあとにEメールでコメント。さらに、自身の代理人でもあるカルペッパーは、「オフシーズンの間、チームは俺がドルフィンズの契約下にあると話している。それ故、俺を残留させるか、トレードさせるかはチーム次第だ。今のところ、俺はチームと一緒にワークアウトを続けトレーニングキャンプへの準備をするだけだ。どこでプレーすることになってもね」と続けている。ちなみにカルペッパーが今季ドルフィンズに残留すると、550万ドル(約6億6,500万円)の年俸を受け取る。