スーパーボウルの名付け親、ハント氏が死去

 カンザスシティ・チーフスのオーナーであり、AFLの創設者、そしてスーパーボウルの名付け親で知られるラマー・ハント氏が、前立腺癌により73歳で死去した。ここ数年、癌との闘病生活を送っていたハント氏は、サンクスギビングの前日に肺の一部が虚脱症状となり入院。癌が広がっていることが発見され、先週から重度の沈静状態に陥っていた。彼の近所に住んでいるダラス・カウボーイズジェリー・ジョーンズオーナーは、「彼は創設者であり、行動力に溢れていた。彼はAFLとNFL合併のキーパーソンだった。ラマー・ハント以上にNFLに貢献している人物を見つけるのはとても難しい」と、盟友の死を悼んでいる。

 テキサス出身のハントは、1960年にAFLでダラス・テキサンズを創設。しかし、63年にカンザスシティへと移転し、チーム名もチーフスと変えた。その後、AFLとNFLは1966年に合併したが、その立役者として奔走したのがハントだった。AFL−NFLチャンピオンシップと言われていたのを、現在のスーパーボウルと名付けたのも彼でその由来は孫がスーパーボールで遊んでいるところを見てと言われている。1972年ハントは、AFL出身の人物としては初の殿堂入りを果たし、それ以降AFCチャンピオンに贈られるトロフィーはラマー・ハント・トロフィーと呼ばれている。