名門復活、スティーラーズが26年ぶりの王座奪還!!

 現地時間2月5日(日)、第40回スーパーボウルシアトル・シーホークスピッツバーグ・スティーラーズの一戦が行われ、スティーラーズが21対10で勝利。26年ぶりの栄冠を掴み、ダラス・カウボーイズサンフランシスコ・49ersに並んで歴代1位タイとなる通算5度目のスーパーボウル制覇を成し遂げた。また、MVPには、レシーブ5回123ヤード、1TDをあげたスティーラーズWRハインズ・ウォードが輝いた。この勝利でスティーラーズは、プレーオフをアウェイで3勝しスーパーボウルを制覇する史上初のチームとなった。スティーラーズはこのプレーオフでは、最後のスーパーボウル出場のチャンスに賭けたRBジェローム・ベティスを、初のスーパーボウルに連れて行くことを合言葉に戦った。そして、ベティスは自らの出身地であるデトロイトへの凱旋を勝利で飾り、13年のキャリアに終止符を打った。

 試合は、第1QにシーホークスKジョシュ・ブラウンの47ヤードFGで先制したが、スティーラーズは第2QにQBベン・ロスリスバーガーの1ヤードTDランで逆転して前半を終える。第3Qに入るとスティーラーズは、RBウィリー・パーカースーパーボウル記録となる75ヤードTDランで突き放す。さらにスティーラーズは敵陣深くにまで攻め込むが、シーホークスはここでCBケリー・ハーンドンの同じくスーパーボウル記録となる76ヤードインターセプトリターンで得点を防ぐと、QBマット・ハセルベックの16ヤードTDパスで4点差に追い上げる。しかし、スティーラーズは第4Q中盤にWRアントワン・ランドルエルがパスを投げるトリックプレーで、WRハインズ・ウォードが43ヤードTDパスをキャッチ、貴重な追加点をあげる。あとは、ランを軸に確実に時間を食いつぶしたスティーラーズリードを守り切り見事な名門復活を遂げた。

 スティーラーズは、試合開始から3シリーズ連続で1回もファーストダウンを更新できない厳しい出足で序盤はシーホークスに押されていた。しかし、第2Q終盤に第3ダウン28ヤードからQBベン・ロスリスバーガーが37ヤードパスを通し逆転TDへとつなげると勢いに乗り、後半にはRBウィリー・パーカーWRアントワン・ランドルエルのビッグプレーでTDをあげ逃げ切った。一方シーホークスは、試合序盤に内容でスティーラーズを圧倒しながら3点しかリードを奪えなかったのが後々になって大きく響いた。また、レシーバー陣が要所で落球やアウトオブバウンズでパス捕球をし損なったミスに加え、Sマークァンド・マニュエルDTロッキー・バーナードと2人の先発選手が負傷するアクシデントに見舞われたことも痛手となった。