コルツ開幕9連勝、ファルコンズが敗れる波乱!!

 現地時間11月13日(日)、NFL 2005シーズン第10週のうち13試合が全米各地で開催された。インディアナポリス・コルツは、ヒューストン・テキサンズを31対17で下し開幕9連勝、リーグ唯一の無敗を守った。この試合でQBペイトン・マニングWRマーヴィン・ハリソンのコンビは、NFL初となるパス通算1万ヤードを記録している。この2人による通算755捕球、1万34ヤード、90TD捕球はいずれもリーグ記録だ。また、RBエジリン・ジェイムズがラン122ヤード、ハリソンがレシーブ108ヤードをあげ、2人揃って100ヤード以上を稼いだのは通算21回目となった。これも元ダラス・カウボーイズRBエミット・スミスWRマイケル・アーヴィンの20回目を抜くリーグ新記録だ。

 順当勝ちしたコルツに対し、先週まで6勝2敗のアトランタ・ファルコンズは、1勝7敗のグリーンベイ・パッカーズ相手に25対33でまさかの敗戦を喫した。パッカーズは今日が23歳の誕生日だった新人RBサム・ガードウがラン103ヤード、2TDラン、1TD捕球をあげ、アップセットの原動力となった。また、Kライアン・ロングウェルが53ヤードを含むFG4本中4本成功と活躍した。ファルコンズの敗戦により、ニューヨーク・ジェッツに30対3と圧勝し6連勝のカロライナ・パンサーズが7勝2敗でNFC南地区の単独トップに立った。また、NFC北地区首位のシカゴ・ベアーズサンフランシスコ・49ersを17対9で下し5連勝を達成、6勝3敗としている。49ersのパス攻撃は、わずか1回成功28ヤードのみだった。

 また、先週まで6勝2敗のニューヨーク・ジャイアンツが3勝5敗のミネソタ・ヴァイキングスに24対21で敗れる波乱が起きた。ヴァイキングスの攻撃陣は、わずか137ヤードしか稼いでいなかった。しかし、守備陣が1リターンTDを含む4インターセプト、1ファンブルロスを奪い、WRコーレン・ロビンソンが80ヤードキックオフリターンTDとビックプレイの連発で接戦を制した。ピッツベーグ・スティーラーズクリーブランド・ブラウンズを34対21で、デンバー・ブロンコスオークランド・レイダーズを31対17でそれぞれ下し2敗を守っている。

 NFC西地区の首位決戦となったセントルイス・ラムズシアトル・シーホークスの一戦は、シーホークスRBショーン・アレグザンダーのラン165ヤード、3TDランの大暴れで31対16と勝利。この結果5連勝で7勝2敗のシーホークスに対し、ラムズは4勝5敗となっている。さらにシーホークスは、直接対決でラムズに2勝しているため、地区2位以下へ実質的には4ゲーム差をつける独走状態となった。王者ニューイングランド・ペイトリオッツは、マイアミ・ドルフィンズとの同地区対決で7点リードの残り51秒に自陣5ヤード地点まで進まれるが、守備陣が踏ん張りを見せ23対16で辛勝。5勝4敗とし、地区首位の座を守った。

 現地時間11月7日(月)のマンデーナイトゲームでは、ダラス・カウボーイズフィラデルフィア・イーグルスが対戦する。トラブルメイカーのWRテレール・オーウェンズをチームから外し建て直しを図るイーグルスは、現在4勝4敗で地区最下位に沈んでおり、2年連続のスーパーボウル出場へは1敗もできない正念場だ。この試合をもってシーズン第10週の全日程が終了。シーズン第11週は11月20日(日)、21日(月)の2日間にわたって全14試合が開催される。