名LBミルズが45歳の若さで死去

 ニューオリンズ・セインツカロライナ・パンサーズでプレイし、プロボウルに5度選出された名LBサム・ミルズが癌により45歳で死去した。ミルズはパンサーズのアシスタントコーチを務めていた03年8月小腸が癌に侵されていることを発表した。だが、その後も治療を受けながらコーチ職を続け、最後は自宅で息をひきとった。パンサーズのマーティ・ハーニーGMは、「サムは私がこれまで会ったなかで最も立派な人物の1人だった。彼と接した人のなかには、彼がプロボウルに出場した名選手であることを知らなかった人がいるかもしれない。何故なら、彼は誰に対しても同じ態度で接していたからだ。彼は決して誰かを非難することはなく、周りの人々を笑顔にさせる素晴らしい能力を持っていた。自分の子供はミルズのように育って欲しいと思わせる人だった」とコメントしている。  ミルズはモントクレア(ニュージャージー州)州立大卒業後、プロ入りを目指したが175cmと小兵だったことが嫌われ、NFLはおろかカナディアン・フットボールリーグのチームにも入団することができなかった。その結果彼は83年にユナイテッドステイツ・フットボールリーグ(USFL)でプロ生活のスタートを切る。だが、USFLが消滅した86年に当時セインツのヘッドコーチだったジム・モーラに見出され、セインツで念願のNFLデビューを果した。その後セインツで9年間、パンサーズで3年間プレイし、先発173試合を含む通算181試合出場、1319タックルをあげ、プロボウルに5度出場と体格のハンデを克服しトップ選手として活躍した。ミルズはパンサーズの選手では唯一のチーム殿堂入りを果しており、彼の銅像バンク・オブ・アメリカスタジアムの脇に立てられている。