名RBエミット・スミスが引退を表明

 NFL通算ラン獲得ヤード歴代1位の名RBエミット・スミスが、自ら「素晴らしい時間だった」と表現した15年間の現役生活に終止符を打つ引退を表明した。スミスはプロ入り以来ダラス・カウボーイズで13年間過ごし、ここ2年間はアリゾナ・カーディナルズに在籍していた。スミスは「フィールド内外で全力を捧げてきた。現役生活の大切な思い出とともに残りの人生を歩んでいきたい。(引退することで)俺は人生の新たな章に進むが、とても楽しみしている」とコメントした。彼は今後について、何か事業を行うことを計画しているが、フットボールには関わり続けファンに恩返しをしていきたいと述べている。  35歳のスミスは、通算ラン1万8,355ヤード、164TDを記録しており、これは両方ともNFL記録だ。しかし、カーディナルズの2年間では通算937ヤード、9TDに終わっている。スミスは、カーディナルズが今オフに再契約のオファーをしなかったことを明かし、「このことが、引退の決断を下すことを容易にしてくれた」と語り、複数のチームからのオファーがあったが拒否したと続けた。スミスは現役時代、数多くの偉業を達成しており、91年から01年まで毎年シーズン1000ヤードラッシング以上を記録した。91、92、95年にはラッシングタイトルを獲得し、93年にはシーズンMVP、スーパーボウルMVPに輝いている。