イーグルス、4度目の正直! ペイトリオッツ、連覇達成!

 現地時間1月23日(日)、NFL 2004シーズンのカンファレンスチャンピオンシップ2試合、アトランタ・ファルコンズフィラデルフィア・イーグルスニューイングランド・ペイトリオッツピッツバーグ・スティーラーズが開催され、それぞれNFC王者にイーグルス、そしてAFC王者にはペイトリオッツが輝き、第39回スーパーボウル出場を決めた。両者はいよいよ現地時間2月6日(日)、NFLの頂点を目指し、フロリダ州ジャクソンビル、オールテル・スタジアムで激突する。

気温マイナス8度という極寒の中で行われたファルコンズイーグルスNFCカンファレンスチャンピオンシップは、地元のイーグルスが、詰めかけた67,717人のファンの前で27対10とファルコンズを降し、オークランド・レイダーズに10対27で敗れた第15回大会以来、24年ぶりのスーパーボウル出場を決めた。イーグルスは4年連続のカンファレンスチャンピオンシップ挑戦でついに悲願のスーパーボウルの舞台に立つ。カンファレンスチャンピオンシップ史上初の黒人QB対決が実現したイーグルスドノヴァン・マクナブファルコンズマイケル・ヴィックの両雄は、マクナブがこの日もエースターゲットWRテレール・オーウェンズをケガで欠きながらも、チームを勝利へ導く2つのTDパスをTEチャド・ルイスへ通したのに対して、ヴィックは1インターセプト、4サック、得意のランプレーでも26ヤードとイーグルスの強力ディフェンスの前に完全に屈した。マクナブは、2月6日(日)、黒人QBとして史上3人目となるスーパーボウル出場を果たす。また、イーグルスは、フィラデルフィア市にフランチャイズを置く米国4大スポーツ(NFLNBAMLB、NHL)のチームとして、1983年にフィラデルフィア・76ersNBA)が優勝を飾って以来のメジャータイトル獲得を目指す。ちなみにイーグルスが前回タイトルを獲得したのはスーパーボウルがスタートする6年も前の1960年シーズンにまで遡る。

今シーズン16勝1敗のNFL最高成績を残したスティーラーズと、昨シーズンのスーパーボウル王者ペイトリオッツのマッチアップとなったAFCカンファレンスチャンピオンシップは、前半24対3、最終スコア41対27の完勝で、ペイトリオッツが敵地ハインツ・フィールドでスティーラーズを破り、2月6日(日)、イーグルスと対戦する第39回スーパーボウルで、1992−95年シーズンにかけてカウボーイズが達成した4年間で3度目のスーパーボウル優勝を目指す。NFL 1位のディフェンスを誇るスティーラーズにとってこの日の41失点はシーズン最多。この試合、ペイトリオッツは20対34で敗れた前回の対戦を欠場したWRディオン・ブランチがレシーヴで116ヤード、1TD、ランでも37ヤード、1TDをマークする大活躍。また、エースQBトム・ブレイディも21回中14回のパス成功で207ヤード、2TDをマークし、この日3インターセプトとまたも沈んだスティーラーズのルーキーQBベン・ロスリスバーガーに、過去2度もスーパーボウルMVPを獲得した実力を見せつけた。ブレイディはこれで先発QBとしてNFL歴代単独1位のプレーオフ8勝0敗を達成した。さらに、ペイトリオッツのヘッドコーチ、ビル・ベリチックプレーオフの通算成績を9勝1敗(ベンガルズ時代1勝1敗、ペイトリオッツ時代8勝0敗)とし、伝説のヘッドコーチ、ヴィンス・ロンバルディの成績に並んだ。一方、スティーラーズのヘッドコーチ、ビル・カウワーは1995年に就任以来、5度のAFCカンファレンスチャンピオンシップ出場で4敗目を喫した。

NFC王者フィラデルフィア・イーグルスAFC王者ニューイングランド・ペイトリオッツ。第39回スーパーボウルは現地時間2月6日(日)18時、日本時間2月7日(月)8時に開催される。全世界が注目する中、いよいよNFLチャンピオンが誕生。22週にわたって繰り広げられた熱き戦いも、ついに終焉の時を迎える。