木下、記者会見一問一答
NFLのアトランタ・ファルコンズのトレーニングキャンプに参加することが決まった木下典明(立命館大卒/24歳)がキャンプに向けて意気込みなどを語った。
――キャンプに向けての意気込み
木下 「率直なところ、(ファルコズの)キャンプに召集されてとてもうれしいです。まだ呼ばれたところなのでこれからが勝負。(かつてNFLのキャンプに参加した)河口正史さんとやっと同じ舞台に立てた。ロースターに残らないと意味がない。キャンプで残ってアトランタ・ファルコンズのロースターになれるようがんばっていきたい」
――ファルコンズを選んだ理由?
木下 「ファルコンズを好きとはいっていたが、チームというよりは、QBのマイケル・ヴィックというNFLでも身体能力がずば抜けて高い選手が好きだった。複数のチームから誘いはあったが、最終的には自分の中で直感で決めた。まだ日本人が(NFLに)いったことがないので、どのチームがいいか分からない。だから最終的には直感で選んだ」
――キャンプまでの準備は?
木下 「キャンプで自分の力を出し切れるように万全の状態で臨みたい。けがをせずに自分の体を作っていきたい。いま考えているのは春にトレーニングしたアトランタ。NFLヨーロッパの前でトレーニングしてシーズン中もいい感じで動けた」
――NFLヨーロッパでプレーして伸びたところ、つらかったことは 木下 「伸びたというところでは、能力としてはそれほど感じなかったが、NFLヨーロッパのレベルになれたのが大きかった。でも、つらかったのは英語。話をするのが好きだが、ほかの選手とうまく会話ができなかったところがつらかった」
――アトランタ入りはいつ?
木下 「まだ決まったわけではないが、キャンプ前、1週間ぐらいに(アトランタ入り)したいと考えている」
――すでにファルコンズのほかの選手たちが始動していることについて
木下 「NFLヨーロッパでプレーしているので、それほどほかの選手よりも遅れているとは考えずにキャンプではできる限りの力を出し切りたい」
――最高峰の舞台NFLを意識したのはいつ? NFLでは何をアピールしたいか?
木下 「子どものころからNFLが夢だったので、チェスナットリーグに参加し、そのときは夢としてNFLでプレーしたかった。NFLヨーロッパの話を聞いたときに、本当にNFLを目指したいという意識に変わった。いまここで(会見していることが)とてもうれしいです。体が小さいので勝負できるところはスピードとクイックネス。大きな選手にない部分で勝負したいです。アメリカ人にはない、日本人の細かく器用なところを持っていると思うのでその部分で勝負していくしかないと思う」
――NFLヨーロッパの厳しいシーズンをどう乗り切ったのか
木下 「日本人のすごさを世界に知らせたかった。アメフトを子どものころからやっているが、日本ではまだマイナーなスポーツ。でも自分が先陣を切って、日本でもアメフトを認知させたいと思っていたことがシーズン中も支えとなった」