オフシーズン注目ポイント、BAL、BUF
レイヴンズにとってLBアダリアス・トーマス(ニューイングランド・ペイトリオッツと契約)の移籍は、大きな痛手となる。守備陣は未だに多くの優秀な選手を擁しているが、リーグでも屈指のユニットだったLB陣はトーマスの穴を埋めなければならない。しかし、彼のような運動量と守備範囲の広さを誇る選手はリーグにほとんどいない。試合で彼の不在を感じないでいることはかなり困難だ。
チームはRBウィリス・マクゲイヒー獲得の代償として、法外とも言える3つの指名権を失ったが(今年の3巡と7巡、来年の3巡)ドラフトでは良い指名が出来た。マクゲイヒーは、未だトップレベルでの安定したパフォーマンスを披露できていない。彼が加入したからといって、クリーブランド・ブラウンズに移籍したRBジャマール・ルイスがいた昨年と比べ、ランオフェンス力が大きく向上した訳ではない。
ビルズは、リーグベストのカバー能力を有するCBの1人ネイト・クレメンツを失った(FAとなったクレメンツはサンフランシスコ・49ersと契約)。チームにとってクレメンスの残留に必要な金額は余りに高すぎた。守備バック陣は、2年目のCBアシュトン・ユーボーティ、Sドンテイ・ウィットナー、コー・シンプソンと経験不足な若手ばかりでクレメンツの穴を痛感することになる。
LBタキーオ・スパイクスとのトレードでフィラデルフィア・イーグルスからDTダーウィン・ウォーカーを獲得したのは素晴らしい選択だった。ウォーカーはランストッパーとしてだけでなく、DTラリー・トリプレット、ジョン・マッカーゴとのローテーションでインサイドパスラッシャーとしても貢献できる。しかし、ビルズはウォーカーとの契約延長に合意できておらず、彼がイーグルスに戻る可能性が浮上している。