ジェッツのGケンドール、チームに放出を要求

 ニューヨーク・ジェッツGピート・ケンドールが、チームに自身のトレードか解雇を要求している。プロ生活11年のケンドールは、「俺の状況はサーカスのようだ。とても不幸せだよ」とコメント。来月には34歳となるケンドールはここ3年間、ジェッツ攻撃ラインの主力として計45試合の先発出場を果たしており、今オフの大幅な年俸アップを期待していた。しかし、ジェッツには金銭的な余裕がない。ケンドールは、昨年のオフに契約の見直しに応じており、「ただ(実績に見合った)適正な保障が欲しいだけだ」と述べている。

 昨季のケンドールは、新人ラインマンドブリカショー・ファーガソンニック・マンゴールドの教育役としてエリック・マンジーニヘッドコーチから賞賛されていた。また、複数のポジションをこなせる多才さを持ち、チームメイトだけでなく率直な発言でメディアからも愛されていた。しかし現在のケンドールは、チームの一軍練習に参加することもほとんどなく、左Gエイドリアン・クラークの控えとして二軍チームで練習している。まだ、NFLで先発を務められる力を持っていると信じているケンドールは、「ここにいるのはハッピーじゃない。この組織には、俺がチームにいることを不満に思っている人々がいる。とてもぶざまなことだが、俺は今、二軍扱いなんだ」とコメント。さらに「俺はマイク・タネンバウムGMと2週間前に会談した。自分の待遇が不適当だと言い、彼も俺が薄給であることに同意してくれた。俺たちは、そのことで合意を交わしたと思っていたが、いまだに契約は結ばれていない」と、チームの対応に不満を表明している。