ブラウンズ、全体22位で驚きのQBクィン獲得

 毎年、NFLドラフトには上位指名の有望選手が会場に招待されている。今年はQBジャマーカス・ラッセルLSU)、QBブレイディ・クィンノートルダム大)、WRカルヴィン・ジョンソンジョージア工科大)、RBエイドリアン・ピーターソンオクラホマ大)、DEゲインズ・アダムズクレムソン大)の5名が招待され、ラッセルが1位、ジョンソンが2位、アダムズが4位、ピーターソンが7位で次々と指名されていった。しかし、最後の1人となったクィンは中々、名前を呼ばれずようやく全体22位でクリーブランド・ブラウンズが彼を指名した。

 ドラフト前、クィンは全体9位指名権を持つマイアミ・ドルフィンズまでには指名されると多くのメディアが予想していた。しかし、ドルフィンズが指名したのはWRテッド・ギンオハイオ州立大)だった。その後もクィンを指名するチームは現れなかったが、ダラス・カウボーイズの全体22位指名権をトレードで獲得したブラウンズが彼を指名した。当初、全体3位指名権でクィンの指名も考えていたと言われるブラウンズは、交換に来年のドラフト1巡指名権と今年のドラフト2巡全体36位指名権をカウボーイズに譲渡と、決して小さくなく代償を支払った。しかし、地元オハイオ州の出身で、将来性豊かなQBクィンに加え、全体3位で今年のドラフトナンバー1攻撃ラインマンと評されるTジョー・トーマスを指名と、一気に2人のスター候補生を獲得できた充実のドラフトとなった。